このレビューはネタバレを含みます
映画観る時間が捻出できず、作業しながら観れる映画を探していたらドラえもんに行き着いた。
結果として大正解。
丁度面白い。
ホクロさんの存在が勧善懲悪の流れを和らげている。
「地球に戻って自首するよぅ」というセリフは泣けた。パツイチ死刑でしょ。前科100犯て。
ドラえもんがカッコつけて宇宙船残ったけれど結局ダイナマイト解除できずに顔面大アップで「ダメだ〜!!」と目バツにして叫ぶシーンは爆笑した。
ドラえもんって正しい監督役のイメージがあったんだけれど、今思うと全然ダメだよな。
子供の頃はドラえもんがポンコツという設定についてあまりピンときていなかった。大人になるとアレの不良品感がよく分かる。
ひみつ道具のテンポ良過ぎ。あんな危険な奴に小学生任せられない。
まあね、尺も短いし荒いのはしゃーない。
その分細かいやり取り、受け継がれる文脈のナチュラルボーンな美しさが目立って良かった。
序盤、嵐で流された一行が漂着した先で皆の無事を確認したとき、ドラえもんの発する
「のび太くんよくがんばったね」
アレで心鷲掴みにされた。
皆んなが支え合って生きる姿。文明や社会への讃歌が描かれている、美しい作品だった。