ガリガリ亭カリカリ

ファントム・オブ・パラダイスのガリガリ亭カリカリのレビュー・感想・評価

5.0
オールタイムベスト。生涯最も好きな映画。あらゆるドラマ、あらゆるテクニック、あらゆるジャンル、あらゆる音楽が詰まった悲哀のフィルム。
何も残さずに凡庸に生きるなら、何かを残すため燃え尽きようぜスピリット。

以前に友人から、ファンパラが好きって映画秘宝とか町山とかの影響かつワナビーなの?と聞かれたことがあって、それは違う!と答えた(質問する理由は分かる)。

自分は2007年に親父が使っていたパソコンを頂戴して、初めてインターネットデビューして、毎日夢中になって映画と怖い話のことばかり検索し続けていたのだが、そこで「カルト映画」というものの存在を知って(古今東西のカルト映画をまとめてくれているホームページがあった)、とりあえず取り上げられている映画を網羅しようと思った。
それでワンダーグーに行って借りたのが、忘れもしない、ロメロの『ゾンビ』と『ロッキー・ホラー・ショー』と『イレイザーヘッド』と『ビデオドローム』と、そしてファンパラだったのだ。
今考えるととんでもないラインナップ。血肉になっている。
で、なんとなくファンパラを最初に観た。世の中にはこんな映画があるのかと、そのまま続けてもう一度観た。返却したくなくてお小遣いでDVDを買った(人生で初めて自分のお小遣いで買ったDVDがブックオフで中古だった『時計じかけのオレンジ』で、それも2007年、ファンパラは人生で2枚目に買った、あるいは初めて買った新品のDVDだった)。

観た後、観る前に戻れなくなり、現在に至る。