このレビューはネタバレを含みます
ある意味当たり前だけど、棺桶の中でできることには限界がある。さまざまなことが起こりはするが、異国であることとそこで暴徒に監禁されたことがキーである。棺の中には携帯電話があり、あちこちに電話をして助けを乞うがどれもうまくいかない。公的な手続きを踏まざるを得ない。そしてそれには得てして時間がかかる。自身の焦りにより状況の悪化に拍車が掛かる。こうした特定の状況下でのケーススタディだと思うと少しは得したと思えるかもしれない。日本では可能性は低いかもしれないが、もし仮にテロリストに自分の命を利用されようとすることが身に降りかかるとしたら、この作品での知恵が幾つかは使えるかもしれない。
だが観たかったのはホラーだ。