ユウサク

空の大怪獣 ラドンのユウサクのレビュー・感想・評価

空の大怪獣 ラドン(1956年製作の映画)
3.3
2020/11/28 たぶん配信 ☆なし

全然ラドンが出てこない。最後の火山のシーンは美しい。

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2023/01/11

4Kリマスター

今までのマスターと比べて、ではなく単に色味が変な気がした。全体的に濃過ぎというか。特に青と黄色。特撮パートではなくドラマパートで違和感が強かった。特撮の方に合わせたらそうなっちゃったみたいな?帰宅してネトフリでHDのマスター見たけどやっぱりあれはちょっと変。現場であの色だったって言われたら信じるしかないんだけど3色に分けてたやつをまた一つに戻したっていう特殊なやり方みたいだし少なくとも「自然な映像」は目指してないんだろうなっていう感じ。ピアノ線に関しては普通にHDの時点で見えてるし、やっぱり今回のリマスターは色に重点を置いて作業されたのかな。グレインも除去し過ぎなのか油絵っぽく感じるカットもちょいちょいあった。

作品自体は結構惨い描写が多いことを再発見。ラドンが戦闘機の頭をスパッと切るカットに続くあの血まみれのヘルメット。恐ろしい……。最後の噴火のシーンも溶岩の美しさ、燃えていくラドンの儚さが良かった。話の流れからいくと地球温暖化がラドンの卵を孵化させたってことだから環境問題への関心を持ってほしかったのかな?
ただドラマパートはそういうものだからいいとして、特撮シーンはとりあえず撮ったやつは全部使わないともったいないって気持ちがそのまま出ちゃってるような緩慢なものだった。いくらミニチュアが精巧でもそれらに対してやることがドカーン、バラバラだけだから飽きるのは仕方がない。

ラドンのテーマ?がゴジラのテーマのテンポを速くしたものだということは始めて気がついた。
ユウサク

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