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空の大怪獣 ラドンのKaBEのネタバレレビュー・内容・結末

空の大怪獣 ラドン(1956年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

「キャメラ」「ソーニックブーム」が印象的

折り返し付近までラドンのラの字も出てこなくてビックリした

メガヌロン(巨大ヤゴ)は拙い着ぐるみだが演出のおかげで気持ち悪く不気味。出す必要あったか?ってくらいに後半に比べて浮いていたが。序盤のサスペンスっぽい雰囲気は楽しかったと言えば楽しかったが
しかし上手く消化されず後半のモンスターパニックに移行する。兄が死んだことがわかったのに妹は主人公に夢中でノータッチ進行なのはどうなんだ
記憶の蘇り方も雑だしこの辺は時代相応か

ラドンの羽ばたきで瓦が剥がれ瓦礫が吹き飛ぶ特撮は圧巻。ダットサン、カルピス、森永ミルクチョコレートの看板が目立つけどスポンサー?
ラストは阿蘇山破壊攻撃。ここはクドい感じがしたが。住処を壊され溶岩に沈んでいくラドンの物悲しさに色々考えさせられる。

しかし、原水爆実験等の影響で地球に異変が起き、古代生物が現代に蘇るというのは初代ゴジラの焼き直しとも言える。
人が自ら犠牲になり道連れにするのと、一方的に虐殺するのとで受ける印象は違うとは言え、前者の人間周りの掘り下げは圧倒的。テーマ性で言えば少々物足りない
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