正直ストーリーに凄く惹かれるわけではなく
ツッコミどころもあるが
ライアン・ゴズリングの魅力を徹底的に引き出すことに成功している作品と思う
彼のプロモーション映像作品と捉えてみた方がいい
静けさの中に潜む優しさと狂気性
内面に渦巻くさまざまな感情を
繊細で丁寧な所作によって封じ込める彼の演技
人を殺すことにすらもはや品格を感じてしまう美しさ
彼の過去については詳しく触れられないが
想像を掻き立てられる
作品の持つ静けさ
ゆっくりと流れる時間
余白の取り方
それらが見事にライアン・ゴズリングという存在に合致した良作
以下半分余談:
時流に絡めると
「守るべきものができると失う怖さからダークサイドに陥る」という
スターウォーズの原理は普遍
だからといって人との関わりを避けるのではなく
その恐れを含みながらも飲み込まれずに越えていく強さが人の成長の大きなテーマ
相手を守るために全てを引き受けて自分は去る覚悟がカッコよすぎる
彼は関わる段階で覚悟を持って関わったと思うが、
そこまでの覚悟がない中で軽はずみで社会の闇に関わり崩壊していく「悪の法則」を思い出した
物事に関わる覚悟について考えさせられた