— サソリとカエル —
昼はスタントマン、夜は強盗の逃走を請け負うドライバー。
愛する女性を見つめる瞳の奥には優しさしかない故に背中に大きなサソリを背負った寡黙な男の性が切なかった。
台詞も少なく淡々と進んでいくからこそ銃声の音がより際立ち、激しいバイオレンスなシーンがあるからこそ愛する女性といるシーンがより美しくロマンチックだった。
映像美に加えて光の使い方や音楽も最高に洒落ていてよかった。
あのエレベーターの中でのキスシーンは今まで観た映画の中でも最も美しく一生忘れないだろうな。
ライアン・ゴズリングと映画そのものが渋カッコよく痺れた。