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さらば、わが愛 覇王別姫のsheのレビュー・感想・評価

さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)
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蝶衣と小楼の人生と彼らが生きた近代中国の50年が想像以上に凄まじくて、今は言葉が何も出てこない。172分フリーズしてたけど、あっという間だった。

レスリー・チャン、、、
今は亡き人なのが、とても、色んな意味で憂いた気持ちになる。
彼の演じる蝶衣はあまりにも美しくて、生きているのを観ているだけで辛かったので彼が舞台の上で演じているシーンだけが一番安らいだ。

京劇や四面楚歌、歴史背景、知識不足でついていくのに必死だったので、理解した上だとより登場人物たちの心理描写を楽しめたはず…
そして改めて激動する国の中で民の生活がぐちゃぐちゃになる姿が恐ろしかったし、民主主義の意味を考える。

容赦ない内容だけに、芸術的な美しさと役者たちの演技が素晴らしく際立っていて、死ぬまでに観れて良かったと思った。

(歴史的政治的要素による痛みや悲しみを観たくない人にはおすすめできませんが…)
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