ハ

エンジェル・アット・マイ・テーブルのハのレビュー・感想・評価

3.7
チグハグで曖昧なナレーションが、ジャネットにとっては現実と想像のギャップがないことをよく伝えているし、なによりあのナレーションが、彼女が今も昔も変わらないことを、そしてそんな彼女が自らを語っている(つまり客体ではない)ということを示している。大人になっても変わらない子どもの目線で映画が進むのもよかった。あと何がいいって、靴が。細部だけど、靴が一貫して彼女の居場所を示している。脱いだり、履いたり、取り上げられたり。最後の終わり方はうーん…だったけど、細部が構成されて物語が動いているのがよくわかる。上手い(偉そう)
ハ