盲目の少女アイヴィー（プライス・ダラス・ハワード）、ルシアス（ホアキン・フェニックス）、そして精神弱者のノア（エイドリアン・ブロディ）は19世紀と思われる時代に、森に囲まれた村に暮している。
村人は怪物がいる森に入ることが禁止されており、村で生まれた子供達は森を恐れていた。
しかし、アイヴィーとルシアスの婚約を知ったノアがルシアスを刺してしまい、ルシアスは村の薬では助からない重病となってしまう。
アイヴィーが、ルシアスへの薬を手にするため森を抜けようとした時、森と村の秘密が明らかになる。
サプライズを仕掛けるのが得意なM・ナイト・シャマランが、今回仕掛けるのは文明を拒否する共同体アーミッシュのような村と赤い服を纏った獣が出る森の秘密の謎を軸にしたホラーミステリー。
ただ村と森の秘密は、映画の中盤で明らかになるので、メインは村を走り回るのが好きな男勝りでお喋りが好きな盲目の少女アイヴィーと寡黙で優しいルシアスの純愛、ある理由から街を離れ集まって村を築いた人々の悲痛な願い、理想郷の中で起きた惨劇の皮肉、ナチュラルで芯の強いアイヴィーがハマっているプライス・ダラス・ハワードと寡黙で優しいルシアスがステキなホアキン・フェニックスの好演で、ホラーミステリーの怖さやどんでん返しを期待すると、拍子抜けするホラーミステリー映画。
