”Do you feel it?”
“What?”
“God. God is everywhere today.”
実際に起こった航空機事故を元にしたストーリー。悲惨な事故の実話で、生存者たちが生き残るために取ったある行動に賛否分かれたことがあまりにも有名で、タイトルだけは長い間知っていた。例によって、展開も結末も全て知った上で見てみた。
何もかも知っていても、なかなかに見応えのある作品だった。重い。
1972年10月13日ウルグアイのラグビーチームを乗せた乗員乗客45名のウルグアイ空軍チャーター機がアンデス山脈に衝突・墜落。
死者29名、生存者16名。
生存者たちが厳寒の山脈で過ごした期間、72日。
序盤、飛行機の中でシートベルトもつけずにふざけ倒す生徒達。すごく嫌な予感。
平和な時間はあっというま。機体は真っ二つ、後部座席にいた人間達は一瞬で吹っ飛び、前方部分も大クラッシュ。即死の者、重体の者、意識不明の者、怪我を負った者、奇跡的に無傷の者。。
凍てつく寒さと空腹。連絡手段もない。過酷で絶望的な環境
日本は「無宗教」だけど有神論者が多い。
この状況に置かれれば、神に祈らずにはいられないだろう。
打ち切られた救助。待っていても助けは来ない。
行動しなければ、死ぬ。
頭を使って協力し、切り抜けた試練の先に、またもや襲いくる試練。
希望を失う者、諦めない者。
イーサン・ホーク(若い!!)が序盤で死んだと思って、「なんてもったいない出方…」と思ったら、脳震盪起こしてたのか、奇跡の復活。
彼のことを、絶対に無事だと信じて諦めずに看病を続けた友達、地味に偉い。
極限の状態で見えてくる友達の本性、信仰心、正義感、弱さ、自尊心。
現代ではなかなか難しいであろう、本物の雪山で撮影されたからこその圧倒的なリアル感と説得力。雪崩のシーンなんてマジで絶望感凄い。
同じ状況に置かれて、同じ行動が取れるだろうか。私は生き残れるだろうか。
彼らが途中で決断して取ったあの行動。
私は彼らのことは責められない。だって、きっと私でも同じことすると思うから。
何としてでも生きて、家族の元へ帰る
地味ーにずーっと画面が危機的状況なので、見てる間のストレスが半端ないのと、テンポはあまり良くない。
でも生徒の1人陽気なカリートがいい仕事してた。
吹雪の下で凍える中、彼の「今日はラファエルの誕生日なんだ、祝おう」からの「実は今日は俺の誕生日でもあるんだ」は笑った笑
あんな時でもユーモアを忘れない気持ちは大事かも、、
ラスト、ボロボロの機体と共に待っていた仲間達のあの笑顔
様々な葛藤やいざこざ、苦悩と苦労の果てに掴んだ奇跡を感じて、ウルッときた
忘れてはいけない出来事
マジで「生きてこそ」本当にそう。邦題をつけた方、いーい仕事したなぁ