テキサス決死隊のバンバンビガロのレビュー・感想・評価

物語の導入のところでテキサス州の独立１００周年を記念してテキサスレンジャー称えるというような趣旨のプロパガンダ映画っぽい説明がなされたあたりでは苦手なタイプの映画かと警戒したのだが、本編が始まってみればそんな心配は無用の傑作西部劇。
強盗を繰り返す仲の良い悪党三人組が二人と一人に分かれて、二人はテキサスレンジャーにもう一人はそのまま悪の道を進んでいく。立場を異にした三人の偶然の再会は必然全員にとっての不幸な結末への道を進んでいくのだが、その描写は三人の青春の終わりと仲間同士の殺し合いという苦い瞬間を端的に映しており心に残る。