ヘンリー・キング監督作。シーラ・グレアムの自伝をもとにした映画で晩年のF・スコット・フィッツジェラルドとの関係を中心に話が進む。
フィッツジェラルドの晩年のエピソード自体は既知のもので良くも悪くもそれらしい作りにはなっているという印象。
この映画の序盤は明らかにシーラ・グレアムの物語として始まっているのだが、フィッツジェラルド登場以降は完全にフィッツジェラルドの物語になってしまっているところが残念で、シーラ・グレアムの視点から見たフィッツジェラルドを描くにしても彼女自身の物語をもっと書き込むべきだったのではないかと思う。