まーしー

ドラえもん のび太とふしぎ風使いのまーしーのレビュー・感想・評価

3.0
映画シリーズ第24作。
知能を持つ台風の子どもフー子と出会ったのび太たち。フー子と遊べる場所を求め、「どこでもドア」で向かった先は、風を自由に操る「風の民」の村だった——。

今回の舞台は秘境の村。景色や衣装から、チベット山脈の近辺を連想させる。
村人が使う、風を利用した乗り物や道具は、ドラえもん顔負けの便利なもの。
一方のドラえもんも負けていない。風を題材にした作品だけあって、空気砲、風神うちわ(出し間違えるけど)、巨大凧「ドラ・で・カイト」など、ひみつ道具も風と関係するものが多かった。

今回の悪役は、そのようなほんわかムードをぶち壊し、風の民を襲う嵐族。
その親玉の正体は予想の範囲内。目新しさはない。
敵に特別な強さを感じないが、敵地への潜入や自慢の歌声披露など、ジャイアンの活躍が光っているのは印象的。
逆に、ジャイアンと行動を伴にすることの多かったスネ夫は、本作では嫌な役回りだった。

嵐族とのバトルやフー子との友情物語など、映画ドラえもんらしい要素は盛り込まれている。
大きなメッセージ性はなかったものの、それなりに楽しめる作品だと思う。