三四郎

しあわせはどこにの三四郎のレビュー・感想・評価

しあわせはどこに(1956年製作の映画)
3.0
山のあなたの空遠く
「幸」住むとひとのいふ

ドイツの新ロマン派詩人カール・ブッセの詩も良いのだが、それを訳した上田敏の日本語とその響きがまた美しい。

「幸せはいつも苦しみと隣り合わせに住んでいる」
という科白があったが、苦しみがあるからこそ幸せを感じるのだろう。

偶然が重なり合う…そんな映画だった。映画だから許される、いや喜ばれるストーリー展開と言えようか。
山根寿子の薄幸そうな顔が役によく似合っている。すべてがハッピーエンドにおさまって良かった。
三四郎

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