歌うしらみがおりました

昭和やくざ系図 長崎の顔の歌うしらみがおりましたのレビュー・感想・評価

昭和やくざ系図 長崎の顔(1969年製作の映画)
4.0
渡哲也を何としてでも画面中央に配置するのだという執着心から来るようなシンメトリーの構図、駅のホームで野垂れ死ぬ男。画面の細部と総体が双方向に支え合い強度を確保するショットに惚れ惚れする。とりわけロングショットが全てキマっている。ロングショットで語る映画。
あれだけ格好良かったアラカンが無惨に刺殺されるロープウエイのシーン、それでも威厳を損なわないのはやっぱりアラカンの凄み。アラカンは凄い。