花とみつばち

灰とダイヤモンドの花とみつばちのレビュー・感想・評価

灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)
4.5
ドイツが降伏した1945年、ロシアの労働党員書記を暗殺しようとするポーランドの青年マチェク。しかし間違ってただの工員を殺害してしまう。
抵抗3部作の1作。

書記が宿泊するホテルの階下にあるバーの女給に恋するマチェク。
私情を優先して大義を捨て、普通に生きたいと思い出すマチェク。
悲惨な内容だけれど、粋なシーンが数々ある。
バーでウォッカが注がれたグラスに灯す火、廃墟の教会の碑文の詩、ポーランド軍歌「 モンテカシーノの赤いけし 」がロマンティックに歌われる。
マチェクが書記を殺害した後に打ち上げられる花火。
そして灰の中をさ迷う死のダンス。

ポーランドのジェームス・ディーンといわれたズビグニェフ・ツィブルスキの数少ない作品の中で一番彼らしい演技が輝いている作品。
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