ILLminoruvsky

灰とダイヤモンドのILLminoruvskyのレビュー・感想・評価

灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)
3.8
監督: アンジェイ・ワイダ、脚本: アンジェイ・ワイダ、イェジ・アンジェイェフスキ、撮影: イエジー・ヴォイチック、出演: ズビグニェフ・ツィブルスキ、他による、ポーランドのアンジェイ・ワイダ監督の映画史に残る名作。古典。

「抵抗三部作」の最終作。

時代の波に翻弄されていく男たちの悲劇を素晴らしい音楽と緻密なカメラ・ワーク、役者の動かし方(ブロッキング)、光の演出で描いています。

マチェックにシチューカがもたれかかり、抱きしめ、二人が重なりあった時に終戦を告げる花火が上がる。
たまりませんね、このシーンは。

最後に作中のノルヴィットの詩の一節を。

松明のごと、なれの身より火花の飛び散るとき
なれ知らずや、わが身をこがしつつ自由の身となれるを
持てるものは失わるさだめにあるを
残るはただ灰とあらしのごと深淵に落ちゆく混迷のみなるを
永遠の勝利のあかつきに、灰の底ふかく
さんぜんたるダイヤモンドの残らんことを

オススメです。
ILLminoruvsky

ILLminoruvsky