潜入捜査官のブライアンとストリートレーサーギャングのドミニクの出会いを描いたワイスピ1作目。
今では宇宙へ行ってるぶっ飛びアクションシリーズのワイルド・スピードの原点の。実はワイスピの1,2は未見だったので今更鑑賞。
1作目なのでそこまで大掛かりな映画とはならず、ややこじんまりとはしつつも迫力のカーアクションが目をみはる。このときは今のアンチヒーロー的な正義の犯罪集団の活劇ではなく、ストリートレースを軸としたギャングと警察によるクライムアクションだったので、作りはかなり真面目。
2000年代前半独特の雰囲気がバシバシ伝わってきて最高。ネットと市販パソコン黎明期の絶妙な電子感。ヘビーロックとクラブサウンド、エレクトロロックが混じり合ってダークなストリート感を醸し出す劇伴。ドラッグレースや違法改造などのアンダーグラウンド感も濃く写した世界観が見事。この時代のアクション映画は、演出やカメラワークなどがわりと一貫しているので、時代性を濃くキャッチできて楽しかったりする。
安定のマッチョでホモソーシャル的な物語だが、ミシェル・ロドリゲスとジョーダナ・ブリュースターの存在が全体に渡る男臭さを無くしてて良かったね。後にそれがホモソーシャルよりもファミリーというものとして変化して受けいられていったのもようわかる原点。
ジェットブレイクで語られるドムのレンチでボコボコ事件や父親の話がセリフだけあった。