アイルランド独立とその後の内戦という史実を描いているだけに、余計な会話や想像力駆使した市井の人々の生活ぶりなど、ゆるいエピソードは一切入れる余裕もなかったんだろうな、と思う位、全編暗く厳しい内容で、心が安らぐシーンはほとんどなかった。
観終わって残ったのは、やるせない怒りと哀しみ。
ゾンビやヴァンパイアと戦う世界にいたら、真っ先になっちゃう方を選ぶだろう自分には、彼らのあそこまでの信念や行動を理解するのはなかなか難しい。
だって、兄弟だよ?昨日まで一緒に戦った仲間だよ?命あっての物種ではないんですか?
と同時に、今でも世界の各地で起こっている、同様の戦争についても想い至るきっかけでもあった。
ちょっとだけゆるい話をさせてもらうと、キリアン・マーフィーがかっこよかったです。