健多郎

狂い咲きサンダーロードの健多郎のレビュー・感想・評価

狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)
4.0
街中の奴らみんなブッ殺してやるはなし

近未来の日本、暴走族が日々争う都市「サンダーロード」
鉄人暴走族魔墓呂死の特攻隊長・仁は暴走族連合、国家権力を相手に命を燃やす!

うーん超カッコイイ
いややっぱダサい、鳥肌が立つくらいダサい
でもそれが一周回ってカッコよくなってくるから不思議だ
全てのシーンから凄まじい熱量と気迫を感じるからだろうか
このダサくてカッコイイ感じは、本作と同じくロックと族をテーマにした後発作品で僕のベストムービーの1本でもある「ストリート・オブ・ファイヤー」に通じるものがありますね
作品の向かう方向性は全く違いますが、こちらもとても良い…

荒れた世界観とインディーズならではの勢いだけでかなり好みなんですが、それに加えて「魔墓呂死(マボロシ)」「エルボー連合」「バックブリーカー砦」「スーパー右翼」等のネーミングセンスも最高にダサくてカッコイイ
社会への不満を全力でフィルムにぶつけたシナリオも良い
これが大学の卒業制作だってんだから、石井聰亙恐るべしです
健多郎

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