悪が生まれるはなし
個人的にジョーカーというキャラクターは、超人的な能力を持たず、現実に現れる可能性のあるヴィランのなかでは最悪の人物だと思っているのですが、そういう贔屓目を抜きにしてこの映画は凄まじかった
はじめはただの痩せこけた男であるアーサーが、その平穏を侵され、自尊心を傷つけられ、自己を否定されていくごとに徐々に巨大に見えてくる
体格なんて何も変わらないのに、アーサーの内に潜む狂気が膨らむのと同じように存在感も膨れ上がる
最高最悪のヴィラン、ジョーカーが生まれるまでを演じ切ったホアキン・フェニックスの表現力は見事
もっとこの真のジョーカーを見たい！
皮肉にもジョーカーが生まれたからこそ同じく生まれてしまったバットマンとの対決も見てみたい！
