長期入院から帰って来た姉妹の継母との確執、家に潜む“ナニカ”の恐怖を描いた一作。
韓国の古典怪談だという「薔花紅蓮伝」がお話のベースになっているそうですが、そちらは何も知らず、一切事前情報なしで観ました。
郊外にひっそりと佇む一軒家、「箪笥」というキーワード、何故姉妹が入院していたのか、母の死因は？ と謎が渦巻くまま話が進んでいきます。
家にまつわるホラーと思いましたが、姉妹、いや家族の悲しいお話でした。幽霊も出るんですけど、そっちはあくまでスパイス程度かな。
最初は家の中に第三の家族的な何かが潜んでいるのかと思いましたが、真相は結局は生きている人間が一番怖いよね、って話でした。
病気について説明なかったからおかしいなと思いましたが。
後半で種明かしなどんでん返しがありますが、後味は良くないです。
回想で色々と判明するのですが、それでも全部が明かされるわけではないのである程度は自分で脳内保管が必要です。
ホラーとして色々な要素を含んでいますし韓国映画らしく人間の負、闇の部分の描き方は〇なんですけどね。
しかし役者さんの演技が圧巻。ディナーの時に過呼吸気味になって喋ってるシーンとかほんとに。
