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ブリューゲルの動く絵のSのネタバレレビュー・内容・結末

ブリューゲルの動く絵(2011年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

16世紀ネーデルランドを代表する偉大な画家ピーテル・ブリューゲル。その代表的傑作《十字架を担うキリスト》を題材にした映画が誕生した。まるで絵画の中を周遊するかのような、めくるめく映像で見る者を魅了する、体感型アート・ムービーである。

ブリューゲルの《十字架を担うキリスト》は、ゴルゴダの丘に向かうキリストの受難の物語を、16世紀のフランドルに舞台を移して描いた作品。絵には数百人の人間が描かれているが、本作では、その中の十数人にスポットを当て、彼らの当時の生活と聖書の物語を、イメージ豊かに織り上げていく。
狂言回しのような主人公ブリューゲル(ルトガー・ハウアー)、ブリューゲルの友にして最大の理解者ヨンゲリンク(マイケル・ヨーク)、そしてキリストの運命を嘆く聖母マリア(シャーロット・ランプリング)。彼らを通して、16世紀の民衆の日々を描くうち、映画は、この名画に秘められた意味をも解き明かしていく。

2024/04/16 DVD
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