とっても不思議な世界☆
ブリューゲルが誰かも知らず、題材となった絵画"十字架を担うキリスト"の存在も知りませんでしたが、のめり込んでしまう魅力的な映画でした!
台詞がほとんど無く、風や虫や生活の音が強調された、臨場感溢れる独特の雰囲気作りが見事‼
16世紀フランドル地方。
行商人は道端で商いを始め、若い夫婦も子牛を連れて参加。
子供達は目を覚まし、母親は日々の家事に追われる。
一際高い岩山では、粉屋が風車を回して小麦を挽いていた。
そんな長閑な農村に、ずかずかと乗り込んで来る赤い服の傭兵達。
彼等はスペインの支配者に仕え、異端者を処刑して回っていた。
そんな農村での出来事全てを、1枚の絵画に描こうとする画家ブリューゲル。
そこに、キリストや聖母マリアが現れて………
とにかく不思議な風景の数々。
ブルーバックで撮影した俳優とロケ、さらに監督自身が描いた背景画を組み合わせて撮影されたそうです!
そんな今作の題材になった作品"十字架を担うキリスト"、めっちゃ登場人物多いんですよw
よく描いたなぁ~
この作品のそれぞれの物語、その配置、人々の目線、思い、そしてブリューゲルの描きたいもの。
それらを紐解いて行く、美しいだけじゃない、奥深さが魅力の映画でした☆