mh

ワンス・アンド・フォーエバーのmhのレビュー・感想・評価

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ハリウッド大作仕様の戦争もので、BGMとスローモーション多用。
ベトナム戦争における初めての大規模戦闘、イア・ドラン渓谷の戦いがモチーフ。
初期なので兵士たちの風紀がまだ乱れてない。その頃の最前線には黒人兵少なめなのも史実通りか。
作中、なんの説明もなしに「クレイジーホース」「第七騎兵隊」「カスター将軍」のくだりが登場する。こないだ「壮烈第七騎兵隊」を見たばかりなのでおれは知ってるけど、ほとんどのひとはわからんのではないかと思った。
まあ、説明は不要なほどアメリカでは有名な話なんだろうね。
士官の鏡みたいな主人公が率いる、統率の取れた中隊の話で、愛国心強めの展開だが、メルギブソンがオーストラリア出身ってあたりにかすかな違和感がある。
メッセンジャー(訃報を通告する兵)なんて役割がまだ確立してなかった頃なのかもしれない。タクシーで電報を運ぶのが伏線だとは気がつかなかった。このあたりはとてもいい創作だった。
ド迫力のアクションシーンは一見の価値ありでした。

余談。
地獄の黙示録でも思ったけどナパーム弾の威力はやばい。
ナパーム弾とはいわゆる焼夷弾のことでWW2の時と性能の違いはあっても、そんなものを住宅地に撒いてたアメリカ軍はやばいし、逃げるな火を消せと市民に教えてた日本だってそうとうやばい。
返す返すも戦争はよくない。
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