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ゴースト・ドッグのchipのレビュー・感想・評価

ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)
4.0
いつもの映画館で、
ジム・ジャームッシュ特集をやっています。
彼の監督作品8作品を上映すると言う…
ジャームッシュ好きの私には夢のような企画です。
ずっとさがしていたこの作品をまさかスクリーンで観ることができるなんて…!!
よかったです!
ヒップホップの音楽に乗せた、不思議なマフィアものでした~


フォレスト・ウィティカーが演じる殺し屋ゴースト・ドッグ、
武士道が好きな彼は徹底的に礼を重んじます。
受けた恩は返す、裏切らない、
でも仕事は冷静に冷淡に…きっちり殺す、
バンバン撃ちまくります。
伝書バトを使い、
「葉隠」を読み、
彼のTシャツに書かれた文字は漢字、
ジャンパーの背に家紋のようなマークがありました。
撃ったあとの銃をポケットにしまう時、いちいち刀をしまうようなしぐさをしていました。
バックに流れるのはラップ、彼の動きは武士道…
時折本の一文を読む。。
この不思議なバランスが良かったです。
フランス語しか話せないアイスクリーム屋の友人との、かみ合わない会話にクスリと笑った~
彼には幸せになってほしいなあ~
「デッドマン」の太ったインディアンも出ていました。
マフィアが皆年寄りなのも面白かった!
ラッパーRZAが音楽監修、出演もしています。


ゴーストドッグは最後まで信念を貫いていました…
彼なりの武士道を究めたようでした。
こんなふうに日本の文化を描いてくれたジャームッシュに感謝!
やっぱり好きです!
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