ゴリアテの憂鬱

家族の肖像のゴリアテの憂鬱のレビュー・感想・評価

家族の肖像(1974年製作の映画)
4.1
せっかくのヴィスコンティ作品なのに、ジャケが鬼ダサなのはもうちょっと何とかならなかったのでしょうか。

悠々自適に静かな人生を送っていた老教授だが、教授の住む豪邸の2階に引っ越してきた若者達のせいで、耐え難い苦痛が襲ってくる。

ヴィスコンティはイタリア有数の貴族の家に生まれたのに、アヴァンギャルドな感覚も持ち合わせてたのが鬼に金棒です。

豪華絢爛というにはあまりにも芸術的な空間造り。

撮影時、病気を患っていたというヴィスコンティの心境が現れているように感じる作品でした。