らの

ゴッドファーザーPART IIのらののネタバレレビュー・内容・結末

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

一作目に続き、結局殺した殺されたの話になってしまうけど、それだけではなく、
なぜそうなったのかの"切なさ"を感じたし、
ホラー映画、グロテスクの怖さではなく
人間の怖さも感じる映画。
そこに優雅な静かな闇を感じて気づいたらやっぱりコンプリート版DVDが手元にありました😅
買ってる😇

ただ、一作目よりもマイケルのドンになってからの話でどんどん深みにハマりメンタル抉られるので、疲れてる時には見ないほうがいいかも、、
見てる方の精神力も持ってかれてしまう。


マイケルの結婚、恋愛に関しても、
一作目だけでは、
逃亡先で一目惚れして結婚!?そして爆死してるのに元カノに言い寄る!?と疑問ばかりだったけど2作目でアポロニアが爆死した時に人間としてのものが砕けたのかなとか思い出して切なさが出てきた。
ケイもマフィアになる前のマイケルに戻ると信じたかったんだろうな、、幸せそうだったもんね。
ケイとの結婚がうまくなっていかなくなってきた時、アポロニアのあの結婚のシーンの意味が少しずつわかってくる。
2をみて1のあそこそういうことか!と分かるの凄いなあ。

マイケルとケイの夫婦喧嘩の時のアルパチーノの目が殺しをする時以上に怖い。
でも1の徐々にうわなんだこの人、、と思わせる感じ、沸々と抱く嫌悪感恐ろしすぎたけど、
男の子だったから堕したとケイに言われた時の怒りが腹の底から顔に上がってるのが見えるようなアルパチーノの演技がすごい。

殺しをするような旦那の子を産みたくないといって堕してるケイもなんかな、、
そういう悪循環

デニーロは、そんなに声カスカスだったっけ?と思ったらマーロンブランドの声を作ってるらしくてそんな事って出来るの、とすごすぎて少し引きました。
アルパチーノもだけど堅気からのマフィアの人格が別人すぎる.
これを撮影期間中で変えてると思うと恐ろしいよ。

最後の兄弟揃うシーンも、
敢えて最後に持ってくる感じ。
よく見る映画だと、中盤だかに持ってくる気がする。
この最後にズドーンと気分を悲しくさせて救いようない感じにし終わらせるのもいいなあ。しんどいよ。ソニーが、フレドが生きてるよー😭
マイケルの純情さ正義感の強さを見てる人に「そうか海軍に入ってたのか」と一緒に思い出させる感じ。
「他人のために戦うなんて」が「身内を殺すなんて」になってしまったのがとてつもなく悲しい。
正直ソニーがジャップっていうのも悲しいけどそれよりもマイケルが自分の息子のために船で釣りをしてるフレドを殺そうと思ったその感情が悲しいよ。なんなんだよとなってしまった。


バービー実写化でケンに乗っ取られたバービーランドを取り返す時に男はこういう事をするという皮肉をいうシーンで、「ゴッドファーザーをずっと語ってる」みたいなのあったけど、これは女でも語ってしまいます。
友達にここがすごいんだよとここ数週間言ってる。

ちょびーっとおもったのは、
デニーロヴィトーがもっと見たかったしそっちの世界線でももっとや、やば!となるものがあるかなと期待しすぎてしまってたのでえ、もう終わり?感があったけど、
最後の書き方からみると時代は変わったってことで敢えてそうしているのかな、、、

この映画をみて言いたいことなんてまとまらないな、、
とりあえず見れば見るほど新しい発見がある大名作映画なので、もっと擦り切れるほど繰り返してみようと思います🔫

追記:
3/30はマフィアの日らしく、その日にリバイバルでとうとう映画館で鑑賞してきたんですが
intermission(長すぎるから休憩)を遂に体験してウッキウキでトイレ休憩しました🚽
今の映画にはない文化?だから定期的にリバイバルしてほしい‼️
らの

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