RIO

ぼくは歩いてゆくのRIOのレビュー・感想・評価

ぼくは歩いてゆく(1998年製作の映画)
3.7
イラン人のファルハードは担保証書がないために警察に拘束された
留置所でお兄さんたちに遊んで貰っている 名前を呼ばれて振り向いた時の楽しそうな満面の笑顔 天真爛漫なのが辛い

父親はヤクで世界が動いていると考えている
ファルハードはまだ9歳なのに両親から金銭的に頼りにされていることで学校にも行けない
稼いでも親がみんな使ってしまう
同じ工場で働く10歳前後の子供たちの話は親に強制的に働かされている様子が分かる

そんな子供を守ってるのか困らせているのか分からなくなる社会の大人の対応
麻薬中毒者の父親が出生届を出さなかった事で身分証がないので働き口を断られてしまう
戸籍がないのがいつでも彼を苦しめる
嘘が嘘の上塗りをして混乱を極めていた
結局は少年院に送られてしまったファルハードの柵の向こうの笑顔が穏やかだった

「友だちの家はどこ?」のアハマッドも家の手伝いはよくしてましたがファルハードはレベルが違っていた
アボルファズル・ジャリリ監督は子供自身に起こったことを淡々と再現する
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