ランナー

招かれざる客のランナーのレビュー・感想・評価

招かれざる客(1967年製作の映画)
4.4
これは素晴らしい映画!!
もう、広く皆さんに、いや、世界中の人々にお勧めできる作品です。
老若男女、国境や人種を超えて、映画ファン必見と言っても過言ではない。

白人層と黒人層、カラード層の間には、率直に壁があるのが、やはり現実…
人種差別がいけないことは、勿論、頭の中では理解できる。

しかしながら、この映画の設定は秀逸。
葛藤が際立つような登場人物と、そのキャラクターがまずもって良い。

ここに、家族愛、家族間の葛藤、宗教観も絡めてくる…

黒人母の穏やかで深みのある発言…
そして、白人父の強い想いを込めた発言…

私も、娘を持つ父親として、このストーリーの双方の父親の気持ちが痛いほど分かる。
そして、子供達には、子供達の人生があること。子供達を信頼し、応援し、勇気づけるまでが親の役割。

親の苦労や勝手な老婆心を、子供達に押し付けがましく述べてはいけない…

何とも滋味深いストーリーです!

そうそう…
女性側、特に娘を持つ親御さんの感想も気になります…