悪魔を見たのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

婚約者を殺害された国家情報院の捜査官スヒョンが、彼女を殺した犯人を追い詰め制裁を加える復讐譚。

犯人探しは早い段階で判明。
メインはスヒョンの復讐。早々と制裁開始。

彼の職業柄入手したハイテク機器を利用して犯人を追跡→ボコボコにボコる→開放→また追跡というキャッチ&リリース制裁をまずは繰り返す。
スヒョンに激しくボコられ、刺されと消耗してると思うのに、変わらず男女を殺(犯)り続ける犯人の常軌を逸した暴力とサイコ振りに「すげぇ…」としか言葉が出ず。

後半犯人の反撃でスヒョン側に更に悲劇が起こり、彼の中にあった犯人への侮りがその事態を招いた後味の悪さ。
(トイレでブツを探すシーンは流石に悲鳴が出たw)

復讐鬼と化したスヒョン(イ・ビョンホン)の冷酷さ、哀しみと憤りが暴力へ転化し、無表情の中、侮蔑と怒りが伝わる冷たい目のキャラクターが良かった。
最後の復讐法も凄まじく陰湿。

しかし警察の無能さは韓国映画の基本と思って良いんだろうか…この作品でも無能過ぎ。



::::::::4/4追記::::::::::::
タイトルの「悪魔を見た」ってのは、殺人者を含め自分の中にもそれを見たってことなんだろうなと。

• #リベンジバイオレンス
• #ta_2017鑑賞