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復讐するは我にありのmireiitoのレビュー・感想・評価

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)
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『復讐するは我にあり』
今村昌平 監督
1979年
キネマ旬報ベストテン1位
第22回ブルーリボン賞、第3回日本アカデミー賞作品賞受賞
佐木隆三 著書
第74回直木賞受賞

『復讐するは我にあり』という言葉は、新約聖書にでてくる言葉で、「悪に対して悪で報いてはならない。悪を行った者に対する復讐は神がおこなう。」という意味。
今村昌平監督は黒澤明監督の『酔どれ天使』を見て感動し映画監督を目指す。デビューの年に3本の映画を手がけ撮影中に、吐血。
この作品は今村昌平監督の11年ぶりの長編映画であり、一時は企画が全く受け入れられず、胃潰瘍を患っていた彼が、映画監督として復活した作品でもある。
1983年の『楢山節考』でカンヌ映画祭グランプリ。1997年の『うなぎ』でカンヌ映画祭パルムドールを受賞。同賞の2回受賞は、日本人初の快挙だったが、欧米では黒澤明、小津安二郎に次ぐ日本の名匠だと言われていたらしい。
殺人を繰り返し78日間逃げ続けた男の話でした。男は逃げる途中先生や弁護士として生きていた。男が逃げた別府、浜松、東京、そして殺人現場のアパート、実際の場所で撮影されたらしい。リアルを追求するこれこそがデニーロアプローチ、殺人現場のアパートなんてすごいと思いました。
最後の、遺骨を投げるシーン。投げると空中で止まる遺骨。不思議で気持ち悪かったです


『楢山節考』や『うなぎ』も見てみたいと思った。
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