もえ

復讐するは我にありのもえのレビュー・感想・評価

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)
3.8
同名長編小説(佐木隆三著)の映画化作品。
小説の元ネタは1963年~1964年に実際に起きた西口彰事件という連続殺人事件。

タイトルの意味を気になって調べたら、新約聖書の言葉だった。
「あなた自ら復讐をしてはいけない。あなたの手や心をそれで汚すことはしてはいけない。それはあなたが苦しむことにもなる。あなたの復讐は私(神)が行う。私も怒っているのだ。私に任せなさい。」
怒っても手出さないで、神様に任せておきなよってことだなー。たしかにね。

緒形拳、三國連太郎、倍賞美津子と豪華な俳優陣。
初めて緒形拳の映画を見たけど、すごい役者さんだったのが否応なしに感じられる。どす黒い役がスッと見てて入ってくる演技力に拍手👏すごい。もはや怖い。

徐々に主人公・巌が辿ってきた殺人の流れが明らかになっていく。殺してるシーンとかが超ストレートで見入っちゃう。

なんかサイコパス的な主人公の映画見ちゃったなーって思うけど、なんか見ちゃう感じがある。感情移入できる人は1人もいなかったけど、なんか見ちゃう。普通にエンターテインメントとして面白いってことなんだろうなー。
もえ

もえ