スワヒリ亭こゆう

ザ・ファイターのスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

ザ・ファイター(2010年製作の映画)
4.1
ボクシング映画は僕の大好物でして、今回の『ザ・ファイター』も良かったです。

クリスチャン・ベール、メリッサ・レオがアカデミー助演男優賞、女優賞を受賞しただけあって、そこにマーク・ウォルバーグ、エイミー・アダムスと豪華な役者の演技は見応えあります。


だけど本当にこの作品の見どころはボクシングの試合のシーンでしょう。
ボクシング試合中のカットの時だけ【ボクシングのテレビ中継】の様な映像に敢えてしてるのは斬新でしたね。
普通の映画ではありえないくらい見辛いカット割も敢えてやる事で【ボクシング中継】をテレビで見てる感覚にしてくれて、臨場感ある試合の映像に見えました。
マーク・ウォルバーグの試合の映像は画素が粗いのにクリスチャン・ベールのアップになるとキレイな映像になってるという細かい演出ですが、デビッド・O・ラッセル監督の丁寧な仕事っぷりが垣間見えましたね^o^

家族ドラマというストーリーの骨格もしっかりしてましたね。
あの母親のえげつなさはハンパじゃないでしょう。
貧しい家族、どうしょうもない母親と兄貴。その環境でボクシングをする弟。
ドラマとしても良作でした。
また観たくなる映画ですね。