このレビューはネタバレを含みます
内容色々言われてるけど、至る所で目に浮かんだ涙や表情、声色からジュリアンの悲しみが痛々しいほど伝わってくる演技が素敵だと思った。
ジュリアンの幸せになる未来を見たかった、誰かのものになるのがこわいと感じている彼女は、この先この人になら身を委ねられるっていう人に出会えるのかな?
ジョージはゲイで恋愛感情が全くないのに、ジュリアンにあんなに親身になってアドバイスしたり彼女のために一生懸命になるのがすごいと思った。
ジュリアンも散々ジタバタしたけど結局はマイケルの幸せを願って結婚式がうまくいくようにキムを探すのを手伝っていたし、なんだか人と人との繋がり、人と人との対等な関係を信じられるような映画だった。
私はそこまでまだ人を愛せていないな、私と幸せになって、私を幸せにしてと思ってしまう。
完璧にジュリアンに感情移入してしまっていたもんだから、最後の結婚式が豪華に色んな人に祝われながら進んでいく様子を見て、あぁなんてことしようとしてたんだろう、夢でも見てたのかなって気持ちになった。
マイケルがしっかりジュリアンを最低だと伝えた上で、でもそれほど愛してくれてありがとうと言った部分で、あぁほんとうにどうしようもないんだな、自分が被害を受けてるのにそんな中でも相手からの愛情に感謝できるなんて、素敵な人だったんだなと感じた。
キムはやっぱり素敵な子だったな、
マイケルがジュリアンを最低だと罵りまくるような人でなくてよかった、
船の上で2人が語り合うシーンが素敵だった、橋の影になって、日向に出て、という繰り返しが少し秘め事をしているみたいで、2人の雰囲気を良くさせているように感じた。