このレビューはネタバレを含みます
戦争を題材にした映画で、死別という結末だし
一見自分とは遠い世界の話だなと考える人が多そうだけど、実は自分の身近な生活で大事にすべきものを教えてくれる映画な気がする。
(もちろん戦争の悲惨さもしっかり伝わってきた上で。)
感情は一過性のものであること、
大事なのは感情のその先
感情は受け止めて、どう行動するか?
それにその人らしさが出るんだと思う。
悲しい気持ちになること自体が辛くて、つい立ち止まってしまうけど
感情は一過性のものだから、それを受け止めて自分がどう行動したかで未来は変わっていくのだと思う。時間が解決するってよく言うけど、未来に影響するのは行動だ。
だからこそ
絶望したときでも、ちょっとの希望を見つけ出して、生きていくことが必要なのだ。
私たちは生活する上でたくさん悲しいことが起こる。でもそこで挫けるんじゃなくて、悲しい気持ちは気持ちで抱えながら、じゃあ私はここからどう行動しよう?と、前に進み続けるような人でいよう、と思った!
そのために少しの希望も見つけられる人でいたい!
一過性のものとは言っても全て無かったことにするのは無理だし、勿体無い気がする。
やわらかく大事に抱えて生きていくくらいがちょうどいいんじゃないかな。
その感情のおかげで頑張れる時もたくさんあると思うし。
だからみんな無理やり前に進まなきゃいけなくて、辛いんだよな。だからこそ感情を労ってくれる人がすごくありがたく感じるんだよな。奥さんへの手紙は、奥さんにとってすごく素敵なメッセージだったと思う。
soranjiの歌詞に、寂しさの甲斐はないってある
山本さんと奥さんは結局最後まで会うことができなくて、
寂しさに耐えて耐えて、でもそれは報われなかった
それはすごく悲しすぎるけど、寂しいの耐えたのに会えなくて悲しい、だけで終わるのは勿体なさすぎる。
人とは必ず別れるときが来る。認めたくないけど、自分ともお別れするときが来る。
じゃあ出会いに意味はなかったの?生きていることに意味はないの?
そんなことはない。
厳しい環境で自分らしく生き抜く強さ、1人で子供を育てることができる人間力、希望を持ち続けられる強さっていう山本さんと奥さんの存在自体、
そしてその2人が出会えたことが、
とても尊いことだとおもう。
寂しさを耐え得るほどの信頼、待っていられるほどの愛が二人にはあったということ
それもすごく尊いことだ。
どんなに辛い状況でも
希望を見出して
自分が大事にしているものを大切に抱えながら、生きていきたい。
人と人とのつながり
第三者を通して、大切な人が存在していたことを実感するって切ないけど素敵だな
私もそういう風に人と影響を与え合いながら生きていきたい。
この映画を作った人は本当にすごい、
戦争映画として若者に戦争の恐ろしさを伝えると同時に、『戦争映画』として片付けるのが勿体無いほど、私たちが大切にすべきものを教えてくれる。
+俳優の方々の演技すごすぎ
+主題歌とマッチしすぎ
もう一番好きな映画派って聞かれたら迷いなくこれと答えます!
soranjiで好きな歌詞↓
・汚れながら泳ぐ生の中で まあ よくぞここまで大事にして 抱えて来れましたね
・この世が終わるその日に明日の予定を立てよう
→これはきっと、どんな絶望の中でも希望を見つけて自分らしく生きようって意味な気がする
・ズタズタになった芯もほら 明日へと花を咲かすから 繋いで欲しい
soranji聴くとラーゲリの寒い冬の景色が浮かんでくる
ミセスの元貴くんはこの曲以上のものはないってくらい大事にしてるものを出しきれたらしい。映画の伝えたいこととミセスの大切にしてることがマッチしてたみたい!