クレジットの最後に名前があった「古谷徹」…まさかと思ったが、冒頭から登場の少年、これはまさに子役時代のアムロ・レイこと古谷徹ではないか！？
1953年生まれなので時期も合う
声は流石に子供で全くそれらしさを感じるようなことはないが、顔つきはわからないでもない

巨大ガスタンク、東京〜大阪の寝台列車「月光」

源氏鶏太原作でここまでメロドラマ、表現面でも暗めにに寄せていたのは初だったので意外

叶順子は弟と二人っきりの慎ましい暮らし
そんな暮らしのなか弟がスリにあって数日以内に50万円返さなきゃいけなくなっちゃう

会社に頼んでもハゲ部長に一晩付き合えば貸してやるとか言われるし、弟は自殺未遂しようとするし、、、

追い詰められた叶順子は知り合いのバーのママ丹阿弥谷津子に助けを求め、お金持ちの社長である宇津井健を紹介されます
覚悟を決めた叶順子は三ヶ月の契約で小切手を獲得、弟の問題はとりあえず解決

ところが宇津井健と来たら叶順子を放置状態、叶順子のほうから電話したり会いに行ったり、早く身も心もスッキリしたいんですがとにかくのらりくらりかわされて、宇津井健はどういうつもりなの？、、、って展開していきます

補足すると
宇津井健は慈善でお金を出したわけでもなく、普通に女好きで愛人を何人も抱えています、でも叶順子には手を出さない
叶順子は美人なので恋人がいて、その恋人とはキスすら結婚してからってくらい固い女の子
でもお金を貰った以上、契約した以上やることやんなきゃと恋人と一方的に別れ苦悩しつつ会いに行きます

感想
ずっとシリアスで緊張感のある展開が続きます
なんか裏があるのかな？とかどういうオチになるのかな？と楽しませてくれます

バレ書くと
まさかのハッピーエンド、シンデレラストーリーです！
ちょっと強引でリアリティがないかなと思うんですが、後味悪いのよりはマシ

どうやら宇津井健は最初から叶順子を真剣に好きだったようで、お金でモノにするのを良しとしなかったみたい
叶順子が自分を好きになってくれて、その上での契約履行を目指してた、っていうなんか複雑なやつ

その作戦がうまくいったのか叶順子も宇津井健を好きになるんだけど、身分違いからどうしようもないし、契約が終わればお別れねって諦めます、そこからの逆転プロポーズ！

ハッピーエンドだけどー、捨てられた恋人かわいそー
結局叶順子はお金、裕福な暮らしにつられたみたいに見えるし
宇津井健もいつもとは違う女に惹かれたんだろうけど、最後まで気まぐれの道楽っぽいのよね
結婚してもうまくいかなさそーとか思ったり

日本映画専門チャンネル　蔵出し名画座
2016/02