御身の作品情報・感想・評価

「御身」に投稿された感想・評価

金に困って会社社長と愛人契約を結ぶが
相手が紳士すぎて本当に好きになってしまうという話

こんな話誰が共感するというのか
真っ正面からのメロドラマとして描いていてかなり狂っています

会社社長と結ばれて自分をシンデレラみたいと言ってしまう主人公
会社社長も何人も愛人がいるのになぜかこの主人公に惹かれるという設定
大真面目にやっていて違和感だらけなのですが
格調高く描かれていて不思議な出来になっています
叶順子と宇津井健が共演のメロドラマ。(映画タイトルの読み方は「おんみ」) 

物語は、弟がすられたお金=50万円もの大金を返済するために、姉(叶順子)はそれを工面しようとする。 
恋人がいた姉だが、返済期限が1週間だか5日間だかと短いので、とうとう自分の身体でなんとかしようとする。 
そうした姉に、50万円をポンと出してくれたのが会社社長(宇津井健)であるが、社長はすぐに「3ヶ月の間、身体を自由にできる」という契約相手の若い女性(叶順子)に優しくするだけで身体を求めたりなどしないため、女は「この人は何を考えているのだろう?」と悩む。 
一方で、その女の元?恋人は、彼女をあきらめきれずに追いかけたりするが… 
といったようなメロドラマ。 

叶順子が相変わらず「いつものヘアスタイル」でとてもチャーミングである。 
可愛い。

観ていて楽しくなる映画であり、こうした映画が埋もれている「日本映画の世界の奥深さ」を感じる。
lastpanzer

lastpanzerの感想・評価

3.5
大映東京のプログラムピクチャーは都会的なファンタジー作と社会的なサスペンス作で突出していたように思える。

その前者に属す「御身」は増村保造初期作でも原作ネタに登場した源氏鶏太の小説の映画化。「昼下りの情事」みたいな契約愛人モノで、弟の借金返済の為に弱電社長と3ヶ月の愛人契約を結んだOLが、やがて愛に目覚める。

ベッタベタな恋愛ファンタジーだが、宇津井健の完璧すぎるキャラクターと叶順子の不安定な純情さで魅せる。見る者の期待を裏切らない話運び、そつのない演出、撮影と当時のプログラムピクチャーの作り手達の水準の高さを感じさせる。

映像的にはガスタンクが立ち並ぶ街(渋谷近辺?)でのロケーションが印象深い。出番は少ないが、東京大阪間で運行されていた急行「月光」が映るので鉄道ファンにもおすすめ。