トニー

セデック・バレ 第二部 虹の橋のトニーのレビュー・感想・評価

4.6
前評判が高すぎてちょっとどうなのとか思いながら見ていた自分が恥ずかしい。水道橋博士のことばを借りるなら、「どう控えめに言ったって傑作」まさにそうだった。日本軍を悪、セデック族を善などと単純に描いてないのがこれまた憎い。かといって色々な考えあるよ、みんな違ってみんないいなどというテレビ的な甘ったるい観念に終至することはない。これは単に日本軍とセデック族だけの特別なことではないということを見る側に突きつけてくる。人間と人間という広い枠で置き換えてもいいだろう。まさに相互理解、異文化衝突の本質をえぐる傑作。
トニー

トニー