あぺ

アルファヴィルのあぺのレビュー・感想・評価

アルファヴィル(1965年製作の映画)
4.6
国民の思考が全て支配されるという点で、ジョージオーウェルの[1984]というSF小説と類似しており、懐かしさを感じた 視聴後にDVDの解説を読んだら本作のは舞台はまさかの1984年だとのこと
ゴダールはジョージオーウェルの[1984]にインスピレーションを受けたらしいです
SFと政治を組み合わせた複雑な設定ながらも、結局は奪われた愛という概念を取り戻すというロマンチックな物語だった

クーリンチェを彷彿とさせる闇と光の演出は素晴らしいのだけど、明るい大学の図書館で見たのは本当に失敗だった
本作の演出はクーリンチェのそれとは意味づけが全然違うけど本作が元だったのかな

理解できない演出、セリフは多々あったけど、全体としてはシンプルに感じた 意味深なセリフ、演出達はきっと別次元の雰囲気を出すための道具であったに違いない
よくSF小説であるわけのわからないカタカナの固有名詞を大量に出すことで異次元感を演出のと似た感じだと思う

モノクロを全面に活かしきったライティングを見ているだけで幸せだった
あぺ

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