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太陽を盗んだ男のTKSDのレビュー・感想・評価

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)
4.0
タブーなし、出し惜しみなし、映画の醍醐味がたっぷり詰まった一作。

普通の映画ならここがハイライトだろうというシークエンスが序盤からいくつもあって飽きませんでした。何より、原爆作成シーンの緊張感は圧倒的。

核をタテに悪役があれこれする映画は古今東西たくさんありますが、主役が、それも被爆国である日本映画でそれをやるのかという凄さ。荒唐無稽な話にもなりそうですが、日常との地続き感の演出がうまく(自分が日本で生活しているからというのもありますが)、不謹慎ながらずっとワクワクできました。

ご都合主義的な展開もありますが、ここで時間使ってもしょうがないしという潔い割り切り。こちらとしても、まぁそこはとりあえず話進めてくれればという所だったので気にはなりませんでした。

アイデアよし、演出よし、演技よしの良作でした。
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