トランスマスター

JMのトランスマスターのレビュー・感想・評価

JM(1995年製作の映画)
3.0
♯23 「こんな漢字あるかバカヤローw」

舞台は2021年の近未来
経済の中心が中国に移ったディストピア
デジタル機器の電磁波が原因の
死の病【NAS 神経衰弱症候群】に、
人類の半数がかかってしまった世界。
多国籍企業はロー・テク地下組織から身を守る為ヤクザを用心棒に雇用。
主人公は脳に記憶装置を移植した記憶屋
記憶容量は120GB
持ち出す情報は320GB
配達先に記憶を呼び戻す3つの画像が無いと記憶した情報が引き出せない依頼主にも配達人にも配慮したシステム。
この記憶屋の情報を付け狙うヤクザや、
筋肉ムキムキのアンドロイド牧師
その記憶屋を保護する女用心棒と
仲間の闇医者や、
ロー・テク軍団を率いるラッパーなど
個性あふれるキャラが登場する
小説原作の
テクノ・バーチャル・スリラーです。

◆良い点/注目ポイント
・過去に作られた近未来SF映画は、
設定した時代になった今こそ楽しめます。

320GBの情報を
中国の北京から米国のニューアークに送るために、主人公は中国の北京へ飛行機で渡航し、脳に移植したデバイスに光ディスクから情報をインストールする。
情報を配達先で記憶を呼び覚ます為の
3つの鍵となるTVの画像をプリントアウト。それをニューアークにFAXする(笑)
また飛行機のファーストクラスでニューアークに向い現地の依頼人からFAXで届いた3つの鍵の画像を見せてもらい配達完了という気の遠くなるプロセス。

現実の2021年のテクノロジーの方が、
SFよりも進んでいるって凄いですよね。

ただしヤクザの爪に付いている
【レーザーの紐】は、
まだ商品化されていません(笑)

・なんと言ってもこの作品の山場は、
キアヌ・リーヴスがたけしと戦った後
ドルフ・ラングレンと戦うという
豪華な2大対決です。
劇場公開当時のトレーラーは、
キアヌ・リーヴス
たけし
ICE-T
を大々的に推していた為
ドルフ・ラングレンを見落としていました。

◆改善点
・なし。

◆総括
・まだダイヤルアップ回線のインターネットの時代に作られた映画なので、アナログなガジェット満載でそこがまた
『マトリックス』に継承されているだなあと感じました。

この『JM』を取り扱っているレンタル店は、少ないので見かけたらレンタルしてみてください!