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Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!のmiumiuのレビュー・感想・評価

4.6
観るの2度目。
コレ演出が素敵で大好き! 映画版2作あるうち、明らかにコチラが傑作。(1作目も面白いけど!)2作とも『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティスが製作総指揮を担当。
特に終盤が素敵だから「いつものMr.ビーンか…」と思っても最後まで観て!

Mr.ビーンが福引きで一等賞のカンヌ旅行を引き当てて、ビデオカメラで自撮りしながら旅する物語。
序盤はいかにもMr.ビーン。
自身のドジでトラブルに巻き込まれたり、自らトラブルを引き起こしたり。鉄板の食べ物ネタは、今作ではまだ控えめなほう(笑)
中盤からは、父親(実はカンヌ国際映画祭の審査員)とはぐれた少年との旅と、新進女優サビーヌとのロードムービーが展開。三人の噛み合ってないのに通じてる感じが何ともキュート。

ウィレム・デフォー演じるナルシストな映画監督の作品がナルシストすぎて笑える、
ビーンが旅の途上撮った映像が終盤で生かされて、そちらは笑い泣き。

ビーンがあまり喋らないのと、音楽が素敵なのとで、場面によってはまるでサイレント映画のよう。
カンヌ国際映画祭会場(実際の会場で撮影したらしい)をめざす少年&女優とは違い、ビーンのお目当てはあくまでも海でのバカンス。
冒頭とラストで海への憧憬を歌う「La mer」が効果的に使われていて、海に辿り着くまでの演出も秀逸!


※「La mer」聴くと別の映画思い出して泣いちゃう… が、今作のラメールはほっこり暖かい。
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