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ICHIのはのレビュー・感想・評価

ICHI(2008年製作の映画)
1.6
あらすじ
盲目の女剣士が自分に剣を教えた人を探して旅してる。

感想
すごく当たり前すぎて誰も言わない事なんだろうけどわたしは言う。
盲目かつ女性で細身ということで、「殺し合いでの強さ」というジャンルにおいて、どん底と言えるハンデなのになんで強いんだろう?
相手も殺し合い上等な立場上、普段から殺されない為にかなり訓練をしているはず。
そのジャンルで努力を重ねてる人が沢山いる中で、盲目の女の子が強い、という設定が許される=作品自体がファンタジーとしてとらえられている=殺陣は魔法合戦みたいなもん、としてとらえればいいのかな。
魔法の世界の戦いなら、女性であることも盲目であることもハンデにはならないだろうから。

これってNBAチームに盲目の女の子が入って大活躍! とかで例えたらよくわかると思う。
そのシナリオはコメディかファンタジー以外では許されないだろう。
本気でリアリティを追求して作るほど荒唐無稽さは増し、観る側を混乱させることになるだろう。
「そんなはずがない」から。
しかしまともに考えたら、プロスポーツの世界より、刀を使っての殺し合いの方が、どう考えてもハードル高くないか?
ルールに守られているスポーツの世界でも活躍などできるはずもないのに、こちらは完全無差別級、ルールなしの世界である。

逆にこの、ルールがない、という部分から魔法が生まれているのかも知れないですけどね。
なんでもありの世界なら、普通は考えつかないような力が作用して、弱そうに見える方が強くなるという現象が起きるかもしれない、みたいな。

フィクションに対して、ものすごい馬鹿みたいなこと言ってますけど。
100キロ挙上が限界の選手が、300キロ持ち上がる選手と重量挙げで対決したら勝った、みたいなシナリオなら、「なんで?」の部分を埋めて欲しいんです。
50馬力の車が500馬力の車に勝ったら納得できますか?
究極で言うと、百万円出したのに、千円出した人の方が得したら嫌じゃないですか?
数値で測れない世界ってそういうことで気分が悪い。

主人公が身長2メートル体重180キロ、男性ホルモン過多で髭ボウボウ、毎日十五人前の食事を摂り、筋骨隆々で性欲を1日とて抑えられず、夜な夜な近隣の男を力ずくで犯し回ってる女性、とかならどんだけ強くても認める。
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