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恋空のフジのネタバレレビュー・内容・結末

恋空(2007年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

【2020#054】
 美嘉(新垣結衣)とヒロ(三浦春馬)の恋愛ストーリー。高校で知り合った2人は惹かれ合い、付き合うことになる。高校1年生ながら美嘉は妊娠をするが、ヒロの元カノに階段から落とされたことが原因で流産してしまう。悲しみに暮れる美嘉だったが、ヒロは励まし、これから子どもの命日には2人でお供えをするよう約束する。
 しかしその後、ヒロは急に美嘉に別れを告げ、2人は別れることになる。実はヒロはこの時、ガンを患っており、美嘉の幸せを配慮してのことだった。このことを後から知った美嘉はヒロと残りの時間を過ごすことを決意し、ヒロが亡くなるその時まで寄り添い続ける。

 
 三浦春馬さんの件もあったので観てみた。良かったところはガッキーさんと三浦春馬の演技が素晴らしいところ。他の部分は賛否両論もあるようだが、自分は魅力を感じられなかった。。。
 1番はやはり設定の甘さが気になって仕方なかった。三浦春馬はヤンキーというキャラを確立しているのに対して、ガッキーのギャルでもない陰キャでもない立ち位置がアンバランスだなと思った。「つなぎ役」の小出恵介もイマイチわからなかった。
 他にも、物語の構造について自分では言葉に言い表せなかったので調べてみると、宮台真司の言う「時間の堆積の与える関係性の欠如」だとか濱野智史のいう「限定されたリアル」問題など、かなりの批判とそれに対する反論がすでになされており、確かにそうだなと納得してしまった。
 その他にも、性の問題やフィクション問題もあり、思っていたよちも(悪い意味で)強度の高い作品だなと思った。
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