ケン・ローチのラブストーリー。やはりただのラブストーリーには終わらない。
イスラム教徒のパキスタン人男性とカトリック教徒のアイルランド人女性の組み合わせというだけで、だいたい展開が想像できるんだが、それでもやはり良かった。
パキスタン人の両親は「英国総督 最後の家」でも少し出てきたインド分離独立時の悲惨な大移動の経験者。彼らがイギリスに移民し今の生活を作り上げるのにどれだけの苦難があったか、それを思うと責める気にはなれない。親と子、両方の心情が分かるからこそ複雑な気持ちになる。
でも、障害が高ければ高いほど結び付きが強固になるもの。現実の厳しさを直視せよ、といつものように強いメッセージを送りながらも、しっかりと愛のドラマになってるのは流石です。
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