【降霊術が壊す2人の絆】
ノエル・カワードの同名戯曲の映画化。
「戦場にかける橋(1957)」や「アラビアのロレンス(1962)」を撮った名匠デヴィッド・リーン監督作品です。
カラー版で鑑賞いたしました。
イギリス的なブラックジョークが面白い。
テーマが降霊術だしがっつり幽霊も登場するのにコメディ調というのが凄く刺さりました。
半端なく良いテンポ。
流れるようなカット。
笑いとホラーのバランス。
滅びの美学。
幽霊のビジュも面白い!
まさかのお肌が明るい緑色w
初登場時は流石に吹いた😂
あちらではライムグリーンなどは不吉な色ですからそういう意図もあるのかしら?
どちらにせよ人間との見分けがつきやすくて普通に助かる親切演出。
唇と爪が赤いのも特徴的。
お肌と同じ色の衣装が風にたなびいて崇高な雰囲気を醸し出しておりました。
降霊術の際に霊媒師さんの声が変わる演出や人間が幽霊をすり抜けて行くアイディアは後世のホラー映画に影響を与えていると思いました。
すっごく良く出来てます。
結局1番恐ろしいのは全く悲しまない夫だわ。ポップに仕上げていたけれどオチもかなり怖いし…笑って観てる場合じゃなかったw
作りが完璧なのにかしこまらず気軽に鑑賞できる点も非常に素晴らしいと思います。
間違いない名作でございます。