ミーミミ

天国と地獄のミーミミのレビュー・感想・評価

天国と地獄(1963年製作の映画)
5.0
大阪の港区弁天町、交通科学館に子どもを連れて良く行った。

なかでも特急「こだま」の展示は、クリームの地色に赤のラインが郷愁を誘う素晴らしい車両だった。

あぁ!あの頃に
この『天国と地獄』を知っていれば
運転席で犯人の顔をおさめるべくビデオをまわす刑事になりきったんだけどなぁ

当時の人はしたのかな?
トイレの窓7センチは見に行ったかな?
あの酒匂川の橋梁に差し掛かったときは緊迫したのかな?

もぅ羨ましい!この時代の人になりたいよ。
タイムリーにこの映画を映画館で観た人たちの熱狂は如何ばかりか、想像してしまう。

『天国と地獄』

何を天国と解釈し、何を地獄と合点するか

三船敏郎演じる権藤

山崎努演じる犯人

そのあいだに立つ警察、仲代達矢

この三者三様の立ち位置が素晴らしく、その人物の凄みがだれも負けていないのが良い。

仲代達矢さんも山崎努さんも大好きな俳優さんだけど、若かりしお姿がまぶしくて、まぶしくて。

そして
初めて『世界のミフネ』ならぬ三船敏郎さんを拝見したが、あまりの存在感に度肝を抜かれた!!

シャワーからの白いバスローブが良かったなぁ

“俺はまだ これからが いよいよ俺なんだ”
も権藤さんの、姿勢が、気概が素敵


この時代の芸達者な俳優さんを結集したのでは?
と思われる役者さんの凄みで、皆さんに見せ場がある辺り、憧れてしまう、もぅ幸せでしかない。

資本主義、高度経済成長期の表裏を赤裸々に描きながらも、
結局、天国と地獄は人のこころが決めるもの
天国を宿すのも地獄を巣食わせるのも
自分次第…なのかなぁ、と

2日経っても余韻から抜け出せない、いえ、ずーっと余韻のなかに居たい感覚になる、分厚い昭和の映画だった

うん!また観たくなってきた

もぅいっかい、観てみよう‼️ワクワク♪
ミーミミ

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