HAYATO

マッチスティック・メンのHAYATOのネタバレレビュー・内容・結末

マッチスティック・メン(2003年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

2024年140本目
今年『グラディエーター2』の全米公開を控える巨匠・リドリー・スコット監督作
主人公・ロイは凄腕の詐欺師だが、極度の潔癖症で処方薬がきれるたび発作に苦しんでいた。離婚が原因になのではと担当医に指摘されたロイは、父親として初めて娘のアンジェラと出会う。無垢で可憐な少女と過ごすうちに次第に癒され、心に安らぎを取り戻すロイだったが、詐欺の仕事に彼女を巻き込んでしまったことで、絶体絶命の危機に陥る。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のロバート・ゼメキスが製作総指揮。音楽は言わずと知れた天才・ハンス・ジマー。
『ザ・ロック』のニコラス・ケイジが主演し、『ARGYLLE/アーガイル』のサム・ロックウェル、『ビッグ・フィッシュ』のアリソン・ローマン、『コラテラル』のブルース・マッギルらが共演。
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』や『コンフィデンスマンJP』シリーズと同様、詐欺師を題材にした映画だ。所謂「どんでん返し」映画に含まれる作品だと思うけど、父と娘の関係性にスポットを当てたヒューマンドラマでもある。
『コンフィデンスマンJP』シリーズのようにクライマックスで種明かしシークエンスがあるわけではないが、登場人物のほとんどがロイを騙そうとしている詐欺師だったというのは非常に驚いたし、綺麗に伏線が回収されていく展開が実に気持ち良い。
主演のニック・ファッキン・ケイジは重度の潔癖症を患った男という難しい役柄を見事に演じていて、手際よく人を騙すクールな一面を見せたかと思えば、今度は薬の効き目が切れて病的な振る舞いするなど、演じ分けが凄まじかった。
ロイの娘であるアンジェラを演じたアリソン・ローマンの演技も素晴らしく、撮影当時22歳にも関わらず本当に14歳の少女のようだった!
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